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首輪とハーネス結局どっちがいいの?メリット・デメリットと愛犬にやさしい選び方

愛犬との毎日のお散歩。飼い主さんにとって、何気ない日常のようで、かけがえのない大切な時間です。

私たちペットホテル『まるまるハウス』でも、お預かり中のワンちゃんたちとのお散歩は、一頭一頭の表情や歩き方を見ながら、その子に合わせた時間になるよう心がけています。

そんなお散歩に欠かせないアイテムが、首輪ハーネス(胴輪)ですが

「うちの子には、どっちが本当に合っているんだろう?」

「引っ張りが強いけど、首輪で苦しくないかな?」

「ハーネスなら安全って聞くけど、種類が多くて選べない…」

といったお悩みを聞きくことがあります。

お散歩担当ゆうき

首輪は装着が簡単で魅力的だけど、サイズが合ってなかったりするとすっぽ抜ける可能性があるね。

はるか先生

ハーネスはすっぽ抜ける可能性は低いけど装着が難しかったり、しつけには向かないからどっちを選べばよいか分かりづらいよね。

そこで今回は、たくさんのワンちゃんをお預かりしてきたペットホテル『まるまるハウス』が、ペットホテルでの経験を踏まえて愛犬のための「首輪とハーネスの正解」を徹底解説します!

この記事を読めば、首輪とハーネス(胴輪)のそれぞれのメリット・デメリットを知ることができ、愛犬に最適なお散歩アイテムを選べるようになります。

たかが首輪とハーネス(胴輪)と思ってはいけません。毎日使うものだからこそこだわることで、愛犬の健康寿命が長くなる可能性があります。

この記事を最後まで読んで、一日でも長い幸せな時間を手に入れましょう。

目次

【結論】最高の選択は「使い分け」が理想!

いきなり結論からお伝えします。

最も理想的なのは、愛犬の犬種、年齢、性格、健康状態、そしてお散歩する場所などの状況に応じて、両方の良いところを「使い分ける」ことです。

しかし

いやいや、結局どっちかを選べと言われたらどっちなの??

という意見が聞こえてきそうなので、ペットホテル『まるまるハウス』があえて選ぶとしたらどっちなのかと言うと

「首輪」を選びます。

お散歩担当ゆうき

なぜ、まるまるハウスは首輪をメインで使っているの?ハーネスの方が体の負担がなくていいんじゃないの??

はるか先生

それは、ペットホテルまるまるハウスの考え方として、「体への負担」よりも「安全に散歩する」ことに重きを置いているからだよ!

多くの専門家はしつけや緊急時のコントロールのしやすさから「首輪」を選ぶ傾向にあります。

なぜハーネス一択ではなく、首輪との使い分けが理想なのか、そして、それぞれどんな特性があるのか。

まずは基本からじっくり見ていきましょう。

首輪とハーネスそれぞれのメリット・デメリット比較表

まずは、首輪とハーネスの長所と短所を比較してみましょう。あなたの愛犬の性格や行動を思い浮かべながらご覧ください。

スクロールできます
特徴首輪ハーネス
コントロールと指示伝達◎ 非常に伝わりやすい △ 伝わりにくい傾向
首・気管への安全性× リスクが高い ◎ リスクが低い
すっぽ抜けのリスク△ 比較的高い ○ 比較的低い(要フィット)
装着の容易さ◎ 非常に簡単 △ やや複雑
常時装着・身元表示◎ 適している × 不向きな製品が多い
引っ張り癖の助長△ 抑制効果がある場合も × 助長する可能性あり
お散歩担当ゆうき

やっぱり一番怖いのはすっぽ抜けだよね。

はるか先生

首輪の方がリスクが高いけど、ハーネスもすっぽ抜けないわけではないから安心しきってはいけないよ。

「首輪」を徹底解剖!メリットとデメリット

昔からお散歩グッズとして最もスタンダードな首輪。そのメリットと、知っておかなければならないリスクを解説します。

お散歩担当ゆうき

まるまるハウスで主に使用しているのは首輪。
つけやすいのがいいよね。

はるか先生

ハーネスよりも安価で手に入りやすく、バリエーションもあるね。

首輪のメリット|しつけやすさと、命を守る「身元証明」

最大のメリットは、リードを介した飼主さんの合図がダイレクトに伝わることです。

これにより、しつけのトレーニングや、交通量の多い場所、他の犬とのすれ違いなど、とっさの危険回避時に愛犬をコントロールしやすくなります。

散歩においてコントロールをしやすいということは、安全に散歩するために最重要なことと言っても過言ではありません。

そして、もう一つの非常に重要な役割が「身元証明」です。

法律で装着が義務付けられている「鑑札」「狂犬病予防注射済票」、そして連絡先を記した「迷子札」を常に着けておくことができます。

これは、万が一の脱走や災害時に愛犬の命を守る最も確実なお守りになります。

お散歩担当ゆうき

装着が簡単で、ワンタッチでつけられるところもNiceだね!

首輪のデメリット|首への負担と重大な病気のリスク

最大のデメリットは、お散歩中に引っ張った際の力がすべて、首という非常にデリケートな一点に集中してしまうことです。

これが、様々な健康リスクに繋がる可能性があります。特に、もともと呼吸器系に疾患がある子、シニア犬にとって、首輪での強い衝撃は大きな負担となります。

はるか先生

この他にも、うまくフィットしていないとすっぽ抜けやすいことはデメリットの一つだね。

気管虚脱(きかんきょだつ)

首の圧迫で気管が潰れ、「ガーガー」「ゲーゲー」というアヒルの鳴き声のような乾いた咳が出たり、呼吸困難になったりする病気です。特に注意が必要な犬種はチワワ、ポメラニアン、ヨークシャー・テリアなどの小型犬や、パグ、フレンチ・ブルドッグなどの短頭種です。

頸椎(首の骨)の問題

急な引っ張りや継続的な圧迫が、頸椎椎間板ヘルニアなどを誘発、または悪化させる可能性があります。首を触られるのを嫌がる、歩き方がおかしいなどのサインが見られたら要注意です。

眼圧への影響

首が締まることで頭部への血流が阻害され眼圧が上昇することが研究で示されています。緑内障のリスクがある子や、目が飛び出している犬種には特に推奨されません。

「ハーネス」を徹底解剖!メリットとデメリット

体に優しいイメージのハーネスですが、メリットだけでなく、選び方や使い方を間違えるとデメリットがあります。

お散歩担当ゆうき

ぴったりフィットしているハーネスは、やっぱり安心感があるね。

はるか先生

ここ最近だけでも本当にバリエーションが増えて、年々アップデートを重ねている印象だね。これからもっとワンちゃんにとって良い商品が出てきそうな気配があるよ。

ハーネスのメリット|首への負担を劇的に軽減!

最大のメリットは、リードを引く力を胸や背中など広い範囲に分散できることです。

これにより、首や気管への負担を大幅に減らすことができます。咳き込みやすい子や、シニア犬には非常に優しい選択と言えますね。

また、体に正しくフィットさせれば、頭からスポッと抜けてしまう首輪よりもすっぽ抜けのリスクが低く、安全性が高いのも特徴です。

ハーネスのデメリット|引っ張り癖の助長と「肩関節」への影響

力が分散される分、飼主さんの指示が伝わりにくく、犬自身も引っ張っても苦しくないため、引っ張り癖を助長してしまうことがあります。

「犬ぞり」で犬が力を入れやすいのも、ハーネスを使っているからなのです。

さらに、専門家として特に注意喚起したいのが、ハーネスの形状によっては肩の自然な動きを妨げてしまう点です。

【要注意!】胸を横切る「T字型ハーネス」のリスク

胸の前を一本の水平なストラップが横切るタイプ(T字型や8の字型の一部)のハーネスは、歩くたびに肩関節の動きを制限してしまいます。短期的には問題なくても、長期的に使用することで関節に負担がかかり、歩き方に影響が出る可能性も指摘されています。

お散歩担当ゆうき

ハーネスだから安心!というわけではないってことだね!

はるか先生

そう。ハーネスの良いところばかりに目を向けるのではなく、リスクがあることも知っておこうね。

首輪とハーネスの主な種類

「首輪」「ハーネス」と一括りに言っても、実はその形状や素材、目的によって驚くほど多くの種類が存在します。

それは、愛犬の犬種、体格、性格、そしてお散歩のスタイルに合わせて最適なものを選べるようにするためです。

ここでは、それぞれの代表的な種類を挙げ、どのような状況に向いているのかを詳しく解説していきます。

愛犬にぴったりの一つを見つけるための参考にしてください。

首輪の主な種類は5種類

首輪は主に以下の5種類が代表的です。

  • ベルトタイプ
  • バックルタイプ
  • マーティンゲールカラー
  • ハーフチョークカラー
  • チョークチェーン / スパイクカラー(しつけ用首輪)

ベルトタイプ

最もスタンダードな形状で、人間のベルトのように穴でサイズを調整します。

一度サイズを決めてしまえばズレにくく、非常に信頼性が高いのが特徴です。素材も豊富で、使い込むほどに味が出る丈夫な革製や、軽くてデザインが多彩なナイロン製などがあります。

日常的な使用や、鑑札・迷子札をつけておく身元証明用の常時装着に最も適しています。

バックルタイプ

プラスチックや金属のバックルをカチッと留めるだけで、ワンタッチで着脱できる手軽さが魅力です。

装着が非常に簡単なため、首輪の着脱を嫌がる子にも素早く対応できます。 着脱を手早く済ませたい場合に最適ですが、特に力が強い犬の場合、経年劣化によるバックルの破損や摩耗には注意が必要です。

定期的に亀裂などがないかチェックしましょう。

マーティンゲールカラー

2つのループで構成されており、リードを引くと小さい方のループが締まることで、首輪全体が適度に締まる構造です。

完全に首を絞め切ってしまうことがないため、チョークチェーンよりも安全性が高いのが特徴です。頭の幅よりも首が細い犬種でも、後ずさりした際にすっぽ抜けにくいという大きな利点があります。

イタリアン・グレーハウンドなどのサイトハウンド系や、パニックになると後ずさって首輪を抜こうとする犬に強く推奨されます。

ハーフチョークカラー

マーティンゲールに似ていますが、締まる部分がチェーンになっているものが多く、リードを引くと「カシャ」という金属音で犬に合図を送ることができます。

この「音」を合図として使うことで、飼主の意図を伝えやすくするのが目的です。 しつけ用として使われますが、その使用には正しい知識が必要不可欠です。

使い方を誤ると犬に不要なプレッシャーを与えてしまうため、必ず専門家の指導のもとで使用するようにしてください。

チョークチェーン / スパイクカラー(しつけ用首輪)

リードを引くと首が締まったり、突起が首に当たったりすることで犬に強い合図を送る、非常に強力なしつけ用の首輪です。

犬に苦痛や恐怖を与える可能性が非常に高く、使い方を誤れば深刻な怪我やトラウマに繋がります。

一般の飼主さんが安易に使用することは絶対に推奨しません。

これらは警察犬の訓練など、特殊な目的で専門家が最終手段として用いることがある道具であり、使用を検討する場合は、必ず信頼できる訓練士に指導を仰いでください。

ハーネスの主な種類は4種類

ハーネスは形状によって特徴が大きく異なります。愛犬の体型や目的に合わせて選びましょう。

最近主流の5種類を紹介します。

  • Y字型 / H型
  • 前胸部装着型
  • ベスト型
  • 脱走防止ハーネス

Y字型 / H型

首の前から胸にかけてのストラップがY字(または横から見るとH字)に見える形状です。

最大の特徴は両肩の動きを全く妨げないことです。犬が前足を自由に動かせるため、自然な歩行をサポートし、関節への負担が極めて少ないです。まさに、犬の骨格にとって最も理にかなった基本の形と言えます。

一般的なお散歩用としてはもちろん、骨格が発達途中の成長期の子犬、気管が弱い犬種、そして初めてハーネスを使うすべての犬に、まず試していただきたい最もおすすめのタイプです。

イージーウォークハーネス(前胸部装着型

リードを背中ではなく、胸の前側にあるリングに取り付ける特殊な構造です。

犬が前にグイッと引っ張ると、リードの力が体の側面にかかり、自然と体が飼主側に向き直る仕組みになっています。これにより、前進する力を物理的に抑制し、「引っ張っても前に進めない」と犬が学習するのを助けます。

引っ張り癖が強く、散歩に悩んでいる犬のトレーニングに非常に有効です。

ただし、これはあくまでトレーニングツールであり、これだけで癖が直るわけではありません。ポジティブトレーニング(褒める訓練)と併用することが重要です。

ベスト型

洋服のように体を広く、面で包み込むタイプです。

力が体全体に優しく分散されるため、一点に圧力がかかることがありません。特に、柔らかいメッシュ素材のものは通気性も良く、肌触りも優しいため、デリケートな肌の子にも安心です。

体が小さく骨が細い小型犬や、体力が落ちてきたシニア犬、皮膚が敏感で擦れやすい犬には、この上ない安心感と快適さを提供してくれます。

パニックハーネス(脱走防止ハーネス

通常の胴回りのベルトに加え、肋骨の後ろあたり(くびれ部分)にもう一本ベルトが追加されているのが最大の特徴です。

この3本目のベルトがあることで、犬が後ずさりしたり、パニックで暴れたりしても、体がすっぽ抜けるのを物理的に防ぎます。

雷や花火の音を怖がる犬、パニックになりやすい犬、過去にすっぽ抜けの経験がある犬、元保護犬、そして体が細く抜けやすいサイトハウンドなどの犬種には、命を守るために必須のアイテムと言えます。

よくある質問 Q&A

子犬にはどっちがいいですか?

まるまるハウスとしては首輪をおすすめします。

子犬は短期間で体の大きさがかなり変わります。そのため、ハーネスをジャストサイズでフィットさせるのはかなり難しいです。

首輪はある程度調整ができる点、お散歩のしつけがしやすい点で子犬におすすめです。

シニア犬にはどっちがよいですか?

まるまるハウスとしてはハーネスをおすすめします。

シニア犬になると体のどこかが痛んだり動かしづらくなってきます。そんな体に首輪からの強い刺激はあまり良いものではありません。

ハーネスを使用することで、お散歩の時間の負担を少しでも軽くすることが健康寿命を延ばすコツになります。

ただし、シニア犬になると皮膚のトラブルが増えますので、ハーネスをつけているところがかぶれたり、ぶつぶつができることがあるので、こまめにチェックしましょう。

引っ張り癖のしつけには、やっぱり首輪の方がいいですか?

勘違いしてはいけないのは、ハーネスでもお散歩のしつけは十分にできるということです。しかし、正しい知識と根気が首輪を使用するよりも必要なため、首輪を専門家はおすすめしています。

ハーネスの中でも前胸部装着型ハーネスは非常に首輪と近いコントロールができるので、引っ張り癖のあるワンちゃんにおすすめです。

ハーネスを嫌がるのですが、どうしたらいいですか?

無理やり装着するとハーネスそのものが嫌いになってしまいます。

まずはハーネスを見せながらおやつをあげ、「ハーネス=良いもの」というイメージをつけましょう。

次に、体に当てるだけ、頭を通すだけ、とステップを細かく区切り、その都度たくさん褒めてあげてください。

焦らず、愛犬のペースで進めることが大切です。

まとめ|愛犬にとって最高の選択で、毎日をもっと楽しく安全に

首輪とハーネス、どちらを選ぶかという問題は、愛犬の生涯にわたる健康と安全に関わる大切な選択です。

  • 首輪とハーネスのメリット・デメリットを正しく理解する。
  • 首輪は首へ、ハーネスは形状によって肩へリスクがあることを知る。
  • 愛犬の体型、年齢、性格、悩みに合わせて、最適な種類の首輪やハーネスを選ぶ。
  • 何より大切なのは、正しいサイズを選び、愛犬の様子を日々観察すること。

道具はあくまで、愛犬とのコミュニケーションを助け、安全を守るためのツールです。一番大切なのは、飼主さんが「うちの子には何が必要か」を真剣に考え、愛犬をしっかり見てあげることです。

ぜひ、あなたの愛犬にぴったりの「最高の選択」をして、毎日の暮らしとお散歩を、もっともっと楽しく、安全なものにしてあげてくださいね。

ペットホテル『まるまるハウス』からのお知らせ

この記事では、私たちが日々ワンちゃんたちと接する中で培った知識の一部をご紹介させていただきました。

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私たちは、ただワンちゃんをお預かりするだけではありません。一頭一頭の性格や体調、年齢に合わせたきめ細やかなお世話で、愛犬がまるで自分の家にいるかのようにリラックスして過ごせる環境を何よりも大切にしています。

経験豊富なスタッフが愛情をもって見守り、安全で快適な空間をご提供することをお約束します。

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大切なご家族である愛犬を、心を込めてお世話させていただきます。

[まるまるハウスの公式サイトはこちら]

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この記事を書いた人

お散歩担当ゆうきのアバター お散歩担当ゆうき まるまるぶろぐ管理人

ペットホテルまるまるハウスのお散歩担当。福祉の仕事の傍ら100匹以上の犬、猫、小動物、爬虫類のお世話をしている。まるまるぶろぐで主に記事を書いている人。

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