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【2025年保存版】愛犬の夏バテ対策オールインワンガイド|ご飯・室内環境・散歩の正解

ジメジメした梅雨が明けると、本格的な夏の到来ですね。

太陽の下で元気に走り回る愛犬の姿は微笑ましいものですが、実はワンちゃんにとって日本の高温多湿な夏は大きな負担になります。

「うちの子は元気だから大丈夫」と思っていても、気づかぬうちに夏バテのサインが出ているかもしれません。

愛知県岡崎市でペットホテルを運営する『まるまるハウス』がお預かりするワンちゃんの中にも、夏場に食欲が落ちてしまう子は少なくありません。

この記事では、夏バテのサインの見極め方から、食事の工夫、熱中症を防ぐ室内環境や散歩のルール、そして万が一の時の対処法まで解説します。

このガイドを読んで、ワンちゃんにとっても、飼い主さんにとっても過ごしやすい夏を手に入れましょう!

目次

夏バテ?熱中症?見逃したくない愛犬からの危険なサイン

食欲不振や元気のなさは、夏バテだけでなく、より深刻な熱中症や他の病気のサインである可能性もあります。愛犬の小さな変化を見逃さず、適切に対応することが重要です。

まずはチェック!夏バテの一般的な症状

これらは、体が暑さに適応しようと頑張っているサインです。重症化する前に対処しましょう。

  • 食欲不振または食べ物の選り好み:いつものフードを食べなくなったり、おやつしか口にしなくなったりする。
  • 元気消失・活動量の低下:ぐったりして見える、睡眠時間が増える、遊びへの関心が薄れる。
  • 飲水量が増える:体温を下げるために、より多くの水を飲むようになる。
  • 涼しい場所を求める:タイル張りの床など、ひんやりした場所で休むことが増える。

緊急事態「熱中症」の兆候と夏バテとの違い

熱中症は単なるひどい夏バテではなく、命に関わる非常に危険な状態です。以下の表を参考に、緊急度を素早く判断してください。

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カテゴリー夏バテの兆候熱中症の兆候
呼吸やや速い呼吸、安静時には落ち着く極度に速い呼吸、または浅く弱い呼吸
元気・活動性だるそうだけど呼びかけに応じて動くことができるぐったりして動けない、虚脱、痙攣、昏睡
歯茎・舌の色正常なピンク色白っぽい、または青紫色(チアノーゼ)
消化器症状症状として出てこない頻回の嘔吐・下痢(血が混じることも)
体温(直腸温)正常~やや高め(39.5℃未満)40℃以上(時に41℃超)

熱中症の兆候が一つでも見られたら、すぐに応急処置を開始し、動物病院へ連絡してください。

お散歩担当ゆうき

夏バテか熱中症か、なかなか見極めが難しいね。

はるか先生

夏バテと熱中症の違いは進行度の違いだよ。熱中症は見る見るうちに症状が強くなるから、体を冷やす等の応急処置をしても症状が強くなる場合はすぐに病院へ連れて行こうね

【ご飯編】夏バテで食べない時に!まるまるハウスがすすめる食事の工夫

夏の食欲不振は、体力を消耗し、免疫力低下につながる悪循環を引き起こす可能性があります。ここでは、食欲がないワンちゃんでも食べやすい食事の工夫をご紹介します。

食欲をそそる食事のテクニック

大事なワンちゃんがご飯を食べない時は、ワンちゃんが思わず食べたくなるような工夫が必要です。

まるまるハウスで預かっているワンちゃんが食べない時のテクニックをご紹介します!

  • 少量頻回の食事
  • フードを少し温める
  • ドライフードをふやかす
  • ウェットフードの活用

少量頻回の食事

少しだけでも食べることができる子は、一度に食べる量を減らし、回数を増やすことで消化の負担を軽くしてみましょう。一日2回の食事が基本のワンちゃんは、倍量の4回程度に増やすのが良いです。

フードを少し温める

フードに熱を入れることで香りが立ち、その匂いがワンちゃんの食欲をあげてくれます。ただ、犬は人間でいう猫舌ですので、熱しすぎに注意しましょう。指で触って暖かいと思うくらいがちょうどよいです。

ドライフードをふやかす

ぬるま湯でふやかすと香りが増し、水分も補給できます。鶏肉や牛肉のゆで汁を使うことで効果陪増です。初めから肉を入れてしまうと、それを入れないと食べなくなってしまう可能性があるので、まずはぬるま湯→ゆで汁のみの順番で試してみましょう!

ウェットフードの活用

ドライフードより香りが強く嗜好性が高いため、食欲を刺激します。しかし、ウェットフードに慣れすぎてしまうと入れないと食べなくなってしまうので常用は控えた方が良いです。

夏バテ対策におすすめのトッピング

トッピングは食事全体の10~15%未満に留め、与えすぎに注意しましょう。

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食材夏場における主な利点注意事項・適量
鶏ささみ、鶏むね肉高タンパク質で消化しやすく、嗜好性が高い。皮や骨は取り除き、味付けはしない。主食の10%程度まで。
キュウリ水分補給(約95%が水分)に優れる。与えすぎは下痢の原因になるため少量に。
トマト(完熟した赤い部分のみ)水分補給、リコピン、β-カロテンが豊富。ヘタや緑の部分は有毒なため必ず除去。
カボチャ、サツマイモ食物繊維、ビタミンが豊富で、自然な甘みが嗜好性を高める。茹でるか蒸して柔らかくし、皮や種を取り除く。
無糖プレーンヨーグルトプロバイオティクスを含み、嗜好性を高める。乳糖不耐性の犬もいるため、少量から試す。
レバー非常に嗜好性が高いが、ビタミンAが豊富なためごく少量に。必ず十分に加熱する。
はるか先生

この中では特に鶏ささみがおすすめ!
まるまるハウスでも大活躍だよ!!!

ウェットフードや手作り食は夏場に傷みやすいです。食べ残しは20~30分で片付け、食器は清潔に保ちましょう。

【室内環境編】犬に快適な空間のキーポイントは「湿度」

犬は人間よりも地面に近いため、暑さの影響を強く受けます。特に留守番中の環境管理は命を守るために不可欠です。
以下のポイントを目安に調整しましょう!

  • 最適な温度:犬にとって最適な室温は約21~26℃です。エアコンの調整だけでなく、遮光カーテンで日光を遮ったり、サーキュレーターで空気を循環させるとより快適になります。
  • 最適な湿度:犬にとって最適な湿度は50~60%が理想です。湿度が高いと呼吸による体温調節がうまく機能しなくなるため除湿は重要です。

呼吸による体温調節を「パンティング」と言います。人間とは違い犬は全身で汗をかくことができません。そのため、口を大きく開けてハアハアとすることで、体の熱い空気を外に出すのと同時に、唾液を気化させ、その気化熱で体を冷やします。

この他にも、ジェルマットもひんやりグッズとしては良いですが、お留守番中に噛んで誤飲してしまう可能性があるため、ワンちゃんの性格や月齢に合わせて使用するかどうかを検討しましょう!

【散歩編】時間と場所がカギ!夏の散歩を快適に!

夏の散歩は、時間帯と場所の選択が重要です。時と場所を間違えるとワンちゃんにとっても飼い主さんにとっても苦痛な時間になってしまいます。

以下のポイントを押さえてお散歩をしましょう!

  • 散歩の時間帯は早朝または日没後の遅い時間に
  • 「5秒ルール」で温度をチェック
  • 散歩の場所は可能な限り芝生や土の上

散歩の時間帯

1日で最も涼しい早朝または日没後の遅い時間が夏のお散歩には最適です。しかし、この時間でも日本の真夏は湿度が高くムシムシとしますので、長時間のお散歩は控えましょう

「5秒ルール」で温度をチェック

真夏のアスファルトは60℃以上にもなり、肉球をやけどさせます。5秒ルール(飼い主が手の甲で地面を5秒触れない熱さならNG)で温度をチェックしてください。アスファルトは冷えるまでに時間がかかりますので、暗くなっても熱いことも多いです。

散歩の工夫

可能な限り芝生や土の上を選びましょう。日陰で頻繁に休憩を取り、新鮮な水を定期的に飲ませることで熱中症の予防ができます。いつもの家の近くの散歩コースではなく、車に乗って木々がたくさん生い茂った公園におでかけすることも良い選択肢になりますね。

特に配慮が必要なワンちゃんたち

以下の特徴を持つ犬は、特に夏バテや熱中症のリスクが高いため、より一層の注意が必要です

  • 子犬・高齢犬:体温調節機能が未熟または低下しています。
  • 短頭種(パグ、ブルドッグなど):気道の構造上、呼吸での冷却効率が著しく劣ります。
  • 肥満の犬:脂肪が断熱材となり、体内の熱が逃げにくくなります。
  • 被毛が黒っぽい・厚い犬:黒い毛は熱を吸収しやすく、厚い被毛は熱を閉じ込めます。
  • 心臓病や腎臓病などの持病がある犬:暑さは基礎疾患を悪化させる可能性があります。

こんな時はすぐ病院へ!受診のタイミングと応急処置

飼い主さんの「いつもと違う」という直感は重要です。迷ったら獣医師に相談しましょう。

動物病院を受診すべき危険な兆候

以下の状態の場合は「熱中症」及び「重篤な病気」の可能性があります。

  • 24時間以上食事を全く受け付けない。(おやつ含め)
  • 家庭でのケア(冷却、食事の工夫)をしても12~24時間以内に改善しない。
  • 持続的な嘔吐や下痢(特に血が混じる場合)。
  • ぐったりして立てない、ふらつく。
  • 安静にしていても呼吸が異常に速く、苦しそう。
  • 歯茎の色が鮮やかな赤、白、または青紫色。
はるか先生

一つでも該当したら、迷わず病院に連れていきましょう!
熱中症が疑われる場合は以下の応急処置を行ってください。

熱中症が疑われる場合の応急処置
  1. 涼しい場所へ移動:日陰やエアコンの効いた室内へ移動します。
  2. 体を冷やす:氷水ではなく常温の水道水を腹部や足の付け根などを中心に体全体にかけます。氷水は血管を収縮させ、かえって熱の放出を妨げる可能性があります。
  3. 風を送る:濡れた体に扇風機などで風を当て、気化熱で冷却を促進します。
  4. 動物病院へ連絡・搬送:応急処置をしながら、すぐに動物病院へ向かってください。状態が改善したように見えても、内臓にダメージを負っている可能性があるため、必ず診察を受けてください。

これは動物病院へ向かう間の応急処置であり、獣医師の診察に代わるものではありません。

まとめ:日々の予防と観察で、最高の夏をプレゼントしよう

愛犬の夏バテや熱中症は、日々の予防でリスクを大幅に減らすことができます。

  • ご飯:いつもとは違うひと手間を。「匂い」がキーポイント!
  • 室内環境:室内温度だけでなく、湿度にも注意!
  • お散歩:「5秒ルール」で安全確認!

以上のポイントを押さえることを意識しましょう。

予防も大切ですが一番大切なのは、飼い主さんが愛犬の小さなSOSに気づいてあげることです。言葉を話せない愛犬にとって、あなただけが頼りです。日々観察を心がけて愛犬の健康をコントロールしましょう。

事前に夏バテ・熱中症に備えておくことで、今年の夏は愛犬にとっても飼い主さんにとっても最高の夏になること間違いなしです!

夏の旅行や帰省には、安心の『まるまるハウス』へ

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そんな時は、私たちペットホテル『まるまるハウス』にお任せください。 24時間徹底した空調管理と、経験豊富な専門スタッフによるきめ細やかな見守り体制で、大切な愛犬が安全で快適に過ごせる環境をお約束します。

特に配慮が必要なシニア犬や持病のあるワンちゃんの受け入れ経験も豊富です。ご相談や施設のご見学も随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

『まるまるハウス』の公式サイトはこちら

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この記事を書いた人

お散歩担当ゆうきのアバター お散歩担当ゆうき まるまるぶろぐ管理人

ペットホテルまるまるハウスのお散歩担当。福祉の仕事の傍ら100匹以上の犬、猫、小動物、爬虫類のお世話をしている。まるまるぶろぐで主に記事を書いている人。

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