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要求吠え?警戒吠え?犬の無駄吠え【種類別】原因と今すぐできる対策法を徹底解説!

「ワンワン!ワンワン!」愛犬の元気な声は可愛らしいものですが、

時に

「また吠えてる…」

「ご近所迷惑になっていないかしら…」

「なかなか鳴きやまない、どうしてあげたらいいの??」

と頭を悩ませる犬の「無駄吠え」

どうして吠えるの?どうすれば落ち着いてくれるの?と途方に暮れている飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

お散歩担当ゆうき

散歩中、家の中、様々な場所で起きるからどう対処したら分からないよね。

はるか先生

「無駄吠え」と一括りにすると難しくなっちゃうかもね。

ペットホテルまるまるハウスにも、愛犬の無駄吠えにお困りの飼い主様から多くのご相談が寄せられます。

この記事では、ペットホテルまるまるハウスのスタッフが、100匹以上の犬と関わってきた経験を踏まえて、犬がなぜ吠えるのか、その種類別の原因と、今日からすぐに実践できる具体的な対策法を徹底解説します。

犬が鳴きやまないといったお悩みをお持ちの飼い主さんの疑問を解消し、愛犬との穏やかで楽しい毎日を送るお手伝いができれば幸いです。

目次

なぜ犬は吠えるの?吠えるのは悪いことばかりじゃない

まず理解しておきたいのは、犬にとって「吠える」という行動は、人間が「話す」のと同じように、ごく自然なコミュニケーション手段の一つであるということです。

私たちが話すことで相手に気持ちを表現したり、お願い事をするのと同じで、喜びや興奮、警戒、不安、要求など、様々な感情や意思を吠えることで表現しています。

そのため、全ての吠えを「無駄吠え」として無理やり止めさせようとするのは、愛犬の気持ちを無視することになりかねません。大切なのは、「なぜ吠えているのか」その理由を見極め、状況に応じた適切なしつけや対応をすることです。

問題となる「無駄吠え」とは、一般的に以下のような状況を指します。

  • 過剰に吠え続ける
  • 要求が通るまで吠え続ける
  • 飼い主がコントロールできないほど吠える
  • 近隣トラブルの原因となるような吠え

これらの無駄吠えは、原因を理解し、適切に対処することで改善が期待できます

【種類別】犬の無駄吠えの原因

犬の無駄吠えには、いくつかの代表的な種類があります。それぞれの原因を見ていきましょう。

要求吠え:「ごはんちょうだい!」「遊んで!」

どんな吠え?

飼い主さんに対して、何かを強く求める時に発せられる吠えです。

「ワン!ワン!」と短く、はっきりとした声で、時には飼い主さんの顔をじっと見つめたり、前足でちょんちょんと触ってきたりしながらアピールすることが多いです。

要求が通るまで執拗に吠え続ける傾向があります。

犬の心理状態・詳しい原因

犬は過去の経験から「吠えたら良いことがあった」と学習しています。例えば、以前吠えたらごはんが出てきた、吠えたら遊んでもらえた、吠えたらケージから出してもらえた、といった経験がこの行動を強化します。

犬は賢い動物なので、「吠える」という行動と「要求が通る」という結果をすぐに関連付けて学習します。

  • 食べ物や水への要求: 「お腹すいた!」「のどが渇いた!」という直接的な生理的欲求。
  • 遊びや注目への要求: 「退屈だよ!」「もっと私を見て!」「一緒に遊ぼう!」というコミュニケーション欲求。特にエネルギーが有り余っている若い犬や、飼い主さんとの時間が少ない犬に見られがちです。
  • 特定の行動への要求: 「散歩に連れて行って!」「ドアを開けて!」「あのおもちゃを取って!」など、特定の行動を促すための要求。

2. 警戒吠え:「怪しいヤツだ!」「あっち行け!」

どんな吠え?

自分の縄張り(テリトリー)だと認識している場所(家、庭、散歩コースなど)に、見知らぬ人、犬、物音などが近づいた時に発せられる威嚇の意味がある吠えです。

低い声で「ウーッ」と唸り声をあげたり、「ワン!ワン!ワン!」と連続的で力強い声で吠えたりします。尻尾が下がっていたり、耳が後ろに倒れていたり、体をこわばらせたりといったボディランゲージが見られることもあります。

そのまま放置しておくと、警戒心・恐怖心がピークに達し、対象に襲い掛かり噛みつく等の二次被害が出る可能性があります。

犬の心理状態・詳しい原因

犬の祖先であるオオカミから受け継いだ本能的な行動の一つで、自分の縄張りを守ろうとする防衛本能や、未知のものに対する警戒心・恐怖心から来ています。

見慣れないもの、聞き慣れない音、過去に怖い思いをした対象(特定の服装の人、傘、大きな音を出すバイクなど)に対しての恐怖心から吠えることがあります。

  • 縄張り防衛: 自分のテリトリーに侵入者が来たと感じた時の警告。「ここから出ていけ!」というメッセージです。特に家の窓や玄関、庭先などで外の通行人や配達員に対して強く吠える傾向があります。
  • 対象への恐怖・不安: 見慣れないもの、聞き慣れない音、過去に怖い思いをした対象(特定の服装の人、傘、大きな音を出すバイクなど)に対して、恐怖心から吠えることもあります。この場合、吠えることで対象を遠ざけようとします。
  • 社会化不足: 子犬期に様々な人、物、音、他の犬などに十分に触れ合う経験が少ないと、成犬になってから些細なことにも過敏に反応し、警戒吠えをしやすくなります。新しい環境や刺激に対する耐性が低いためです。

3. 興奮吠え:「嬉しい!」「楽しい!」

どんな吠え?

喜びや楽しさといったポジティブな感情が高まった時に、思わず出てしまう吠えです。

甲高い声で「キャンキャン!」「ワンワン!」と連続して吠えたり、飛び跳ねたり、尻尾を激しく振ったりといった行動を伴うことが多いです。

犬の心理状態・詳しい原因

犬が純粋に嬉しい、楽しいと感じている時の感情表現です。

しかし、その興奮が度を越してしまうと、飼い主さんのコントロールが効かなくなり、問題行動と捉えられることがあります。

  • 飼い主さんの帰宅時: 大好きな飼い主さんが帰ってきて嬉しい!という気持ちが爆発します。
  • 遊びや散歩の前: これから楽しいことが始まる!という期待感でワクワクが止まらなくなります。
  • ドッグランなどで他の犬と遊んでいる時: 遊びに夢中になり、テンションが上がりすぎている状態です。

4. 恐怖・不安吠え:「怖いよ…」「ひとりぼっちは嫌だ…」

どんな吠え?

犬が恐怖や強い不安を感じている時に発せられる吠えです。

細くか弱々しい声で「クーンクーン」「ヒャンヒャン」と鳴いたり、時にはパニックになって甲高い声で吠え続けたりすることもあります。

震え、パンティング(ハアハアという浅く速い呼吸)、失禁、隠れようとする、破壊衝動などの行動を伴うことも多いです。

犬の心理状態・詳しい原因

犬が自分では対処できないと感じる脅威やストレスにさらされた時に、助けを求めたり、不安を紛らわそうとしたりする行動です。

  • 大きな音や未知の刺激: 雷、花火、工事の音、サイレン、地震など、突然の大きな音や予測不可能な出来事に対する恐怖。
  • 分離不安: 飼い主さんと離れることに対して極度の不安を感じ、留守番中や飼い主さんの姿が見えなくなった時に吠え続ける状態。破壊行動や不適切な場所での排泄などを伴うこともあります。
  • トラウマ体験: 過去に怖い思いをした場所(動物病院、トリミングサロンなど)や、特定の対象(特定の犬種、人、物など)に対して強い恐怖反応を示すことがあります。
  • 監禁や拘束への不安: ケージやサークルに慣れていない犬が、閉じ込められることに対して不安を感じて吠えることもあります。

5. その他の吠え

上記以外にも、以下のような理由で吠えることがあります。

  • 体調不良や痛み: 体のどこかに痛みや不快感がある場合、それを訴えるために吠えることがあります。普段と吠え方が違う、元気がないなどの場合は、動物病院を受診しましょう。
  • ストレス: 運動不足、コミュニケーション不足、環境の変化などによりストレスが溜まると、吠えやすくなることがあります。
  • 高齢によるもの: 認知機能の低下や聴力の低下などにより、不安を感じやすくなったり、状況判断が難しくなったりして吠えることがあります。

今すぐできる!無駄吠えへの対策法

無駄吠えの対策は「日々コツコツ」が大切です。焦らず、愛犬のペースに合わせて取り組みましょう。

まるまるハウスでは、ペットホテル利用時にちょっとした無駄吠え対策をしています。ご家庭でも取り入れていただければ効果がでるかも…?そんな期待も込めて、実践していることをご紹介します!

散歩中の警戒吠え

お散歩中にすれ違う人や犬に吠えてしまう子に対しては、ズバリ「視線を外す」がポイントです。

警戒吠えをする子をよーく観察していると、飼い主さんが気づくずっと前から相手に注目しています。実は吠えるずっと前から我慢してくれているんです。

ですので、この視線を意図的に相手から逸らしてもらう、外してもらうことで気持ちを切り替えてもらいましょう。

具体的な方法は以下の通りです。

  • すれ違う前に対象となる相手を塞ぐように間に入り、「チェック(見て)」の声掛けで顔を見てもらいます。
  • おやつ等を使いながら、顔への注目を続け、相手がすれ違うのを待ちます。この時に飼い主さんの笑顔を忘れずに!緊張していると愛犬に伝染します。
  • 吠えずに注目できたら、大いに褒めてください。
  • 何度か繰り返すと、何でもない時にチラチラと飼い主さんを見るようになってきます。その度に「見てるね!偉いね!」と声をかけ、ポジティブな行動を定着させましょう。
お散歩担当ゆうき

「チェック(見て)」のコマンドって結構重要なんだね!

はるか先生

その通り!意外と見落としがちだけど、「チェック(見て)」はコマンドの基本だよ!

室内での要求吠え

要求吠えの中には、分離不安を疑うような強い吠えもありますが、基本的には「メリハリ」がポイントになります。

スキンシップをとる時間と、そうではない時間、この二つをきちんと分けて対応するだけでも見違えるほど変わります。

スキンシップをとる時間以外で「愛犬を膝に乗せる」「作業を中断して関わる」「要求吠えをしているときに抱きかかえる」等はNGです。

お散歩担当ゆうき

うへぇ…かわいいから、ついしたくなっちゃうけどダメなのか…

はるか先生

意外に難しいことだよね。無視し続けるというのもつらいことだから、そうしなくてもいいように道具を頼るのもアリだよ!

まるまるハウスでは、他の店舗よりもスキンシップをとる時間を多くとっていますが、その時間の全てを対スタッフの時間にはしていません。

犬の自立を考え、一人でも遊べるおもちゃを数多く用意しています。いわゆる知育トイと言われるものです。

特におやつが大好きな子に関しては、コングがかなり有効ですので、何種類か用意してお気に入りのものをつくると良いですね。

道具が準備できたら、それを使いながら時間を決めてスキンシップの時間とそれ以外の時間を区切ってみましょう。最初はお互いに戸惑うかもしれませんが、犬は賢いのですぐに覚えます。

「スキンシップの時間でなくても楽しいことはいっぱいある!」と愛犬に思ってもらうことが大切です。

お散歩担当ゆうき

スキンシップの時間よりそれ以外の時間のほうが楽しそうだったら寂しいなぁ…

はるか先生

大丈夫!スキンシップの時間を大切にすることで意識が変わって、その分関係を深めることができるから!だからスキンシップの時間に「ながら」はダメ、絶対だよ!

やってはいけない!NGな対応

良かれと思ってやっていることが、実は無駄吠えを悪化させている可能性もあります。

以下のことには注意しましょう。

  • 大声で叱る: 犬は「飼い主も一緒に吠えている(興奮している)」と勘違いし、余計に興奮してしまうことがあります。犬に指示を出すときは「短く」「簡単に」「何度も言わない」ことを徹底しましょう。
  • 体罰: 叩いたり蹴ったりする行為は、犬に恐怖心や不信感を与えるだけで、根本的な解決にはなりません。むしろ体罰が原因で、より攻撃性を助長する可能性もあります。絶対にしてはいけません。
  • 吠えるたびに構う: 要求吠えの場合、吠えるたびにおやつをあげたり遊んだりすると、「吠えれば要求が通る」と学習してしまいます。要求吠えの際は、無視を徹底し「吠えなかったら、良いことがあった」と学習ができるように強い心で挑みましょう。
  • 一貫性のない対応: 家族間で対応がバラバラだと、犬は何が良い行動で何が悪い行動なのか混乱してしまいます。家族全員でルールを統一し、一貫した対応を心がけましょう。

色々な対策を試してみてもなかなか無駄吠えが改善しない、原因が特定できない、という場合は、一人で抱え込まずに専門家の力を借りることを検討しましょう。

専門家は、それぞれの犬の個性や生活環境を考慮した上で、最適な解決策を提案してくれます。

まとめ

犬の無駄吠えは、飼い主さんにとって大きな悩みの種ですが、その多くは原因を正しく理解し、根気強く適切なトレーニングを行うことで改善が期待できます。

大切なのは、愛犬がなぜ吠えているのか、その気持ちに寄り添い、罰するのではなく正しい行動を伝えていくという姿勢です。

「鳴きやまない」と焦る気持ちはよく分かりますが、まずは落ち着いて、この記事でご紹介した原因と対策を参考に、今日からできることから少しずつ試してみてください。

そして、愛犬とのコミュニケーションを深め、信頼関係を築くことが、何よりも無駄吠えの予防と改善に繋がります。

ペットホテルまるまるハウスでは、ペットのお預かりだけでなく、飼い主様と愛犬がより幸せに暮らすためのサポートも行っております。しつけに関するお悩みなどございましたら、どうぞお気軽にご相談ください

愛犬との穏やかで楽しい毎日が送れるよう、心から応援しています!

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この記事を書いた人

お散歩担当ゆうきのアバター お散歩担当ゆうき まるまるぶろぐ管理人

ペットホテルまるまるハウスのお散歩担当。福祉の仕事の傍ら100匹以上の犬、猫、小動物、爬虫類のお世話をしている。

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